幼年時代は、よく歯医者にお世話になったという方もいらっしゃるかもしれません。大人に成長するにつれて来院することが減っていきます。
しかし、現代では虫歯など歯の治療以外に、お口の中を健康に過ごすために歯科を来院される方が増えています。
みなさんは、審美歯科というワードをご存知ですか。まだ、あまり馴染みがない言葉かもしれませんが、 実際はたくさんの人に不可欠とされている治療です。
では、どういったものなのかを明確に説明いたします。
審美歯科は、美しさにフォーカスした歯科医療のことです。
機能面を重んじるのが、一般的な歯の治療です。事実として健康保険制度は、機能的な治療に特化しているため美しさを求めて治療しようとすると制限が出てきます。
しかし、その人の外見としての意味では、歯並びや歯の形・色は大きな繋がりがあります。
例を上げると、ゆくゆく人と関わる仕事などをするのであれば、口元が整っているかどうかで、相手に感じ取られる印象がまったく違います。審美歯科は単なるコンプレックスを打ち切るということだけではなく、その方がストレスなく元気に健康的な生活を送る上で、とても大切になるのです。
では、具体的にどのような治療が行われているのでしょうか。多く知られている治療法としては、矯正歯科です。
これはとりわけ幼少期に多いのですが、歯並びを矯正して、あごの形を矯正する際に活用されます。
他にも、ホワイトニングなども多く知られています。綺麗に見せるために歯の形や色を調整することを意図として、幅広い治療が行われます。
しかし、残念ではありますが、審美歯科の大半が自由診療、すなわち健康保険の適用外となります。
先ほど説明したように、現代の歯科治療での健康保険の適用としては機能面の治療であれるということになるのですが、美しさを望んでの治療は、病気や怪我を治す理由ではないと認識されてしまい、適用外となってしまうのです。
それゆえに、高額な治療費になってしまうことから、たくさんの患者さんがしり込みをしてしまいます。
しかし、口元を美しく見せるのは、ずっと口を開けて笑うことが出来なかった人も、何も気にせずに笑えるようになり、自身の自信にも繋がって行きます。
もし、口元にコンプレックスがある方は、審美歯科を視野にいれてみると良いでしょう。
「美しさ」に焦点を絞った治療が審美歯科と説明しました。
実際のところは「機能面」と「健康面」にも繋がっています。
機能的な部分で考えると、矯正をすることによって、歯並びが良い方が快適な食事時間を過ごすことができるようになります。
また、人と会話をする際に、噛み合わせのせいで出しにくいと思っていた音が、滑らかに発音できるようになり、話の内容を相手に伝えやすくなるということもあります。
つまり、食事や会話など、日々の生活で悩んでいたことが解決されるといった機能面での利点が審美歯科にはあります。
健康面で思い浮かべると、以前は食べ物を上手に噛むことができなかった方も、噛み合わせを改善することで、 よく噛んで食事を取ることができ消化改善にもつながります。
また、歯磨きをする際に歯並びがよくないと、細いところまで磨くことができず、雑菌や菌などが口の中にとどまってしまいます。
歯の綺麗さを維持することで、クリーニングもしやすくなり、日々健康な口内状態を維持することができるようになるのです。
審美歯科とは「機能面」そして「健康面」として双方どちらの要素も取り入れて歯科治療を行うということなのです。日々の食事や話、これは現代の人においてとても大切です。特にお仕事をされている方は、 他の人と交流を深めるには必要不可欠です。
だからこそ、口元のことを考えずに話や食事ができることは、健康的で文化的な生活を送っていく上で、重要な意味を持つでしょう。
もう一度、自分の口元が十分な役割を果たしていて、健康的かどうかを考えてみてはいかがでしょうか。
審美歯科でも、さまざまな意図の治療が行われております。そしてその意図としては極端に三つに選別することができます。
審美歯科に集められる一番に多い症状であり、歯並びがもとでコンプレックスを抱く人が大勢いらっしゃいます。
それを治療するには、さまざまな技術があります。
どの治療法が適しているのかは、その人の現状や費用面を含めて、歯科医と相談し、決定していきます。
抜けや欠け、割れなどの歯の現状で不足している部分を充実させるための治療です。
これは審美的にも悪いことですし、機能や健康面でも早急に改善しなければなりません。
最後に、黄ばみや黒ずみがある歯の色を白く綺麗にする治療です。
薬剤を活用して歯を使用し白くするものであり、相対的にシンプルにできます。
歯が生きているケースは歯の表側に薬剤を塗り、神経が死んでいるケースは歯の内側に薬剤を注ぎ入れるというものです。
審美歯科の中でも、費用として抑えられる傾向にあります。
審美歯科は、このとおり狙いに対して三つの治療に分けることが出来ます。
まずは、どういった点を治療したいのかを考えた上で相談するとスムーズでしょう。
審美歯科は、口元をきれいに美しく見せることに特化した歯科治療です。とはいっても、優美さだけには止まらず、機能面や健康面も高まる可能性があるため、総合的な治療方法として注目を浴びております。
クラウンとは、むし歯の治療などで歯を削った後に被せる人工の歯のことです。
クラウンには、様々な種類があり、保険診療では部位によって、作ることができる冠が決められています。
オールセラミック強度の高いジルコニアを土台にしポーセレン（陶器）を持ったものです。
ジルコニア内側から外側まで全て素材に人工ダイアモンドのジルコニアを使用したものです。
ゴールドクラウン金合金や白金加金などの貴金属で作られたクラウンです。
硬質レジン前装冠中身を金属で作り、見える部分にレジンを張り付けたクラウンです。
合金（金銀パラジウム）いわゆる銀歯で、全体が金銀パラジウム合金でできたクラウンです。
入れ歯とは、様々な理由で歯がなくなってしまった場合の治療方法です。残っている歯があり、それを土台にする場合は部分入れ歯、すべての歯がない場合は総入れ歯による治療を適用します。
入れ歯は、種類によっては見た目が好みと合わない、装着すると違和感がある、話にくいなどの問題が起こることがあります。これらの問題が起きないよう、お口の中の状態を正確に診断し、医師と相談をしながら適切な入れ歯を選び、定期的なメンテナンスを受けることが大切です。
保険診療の入れ歯は、費用を抑えられることが最大のメリットです。デメリットは、見た目が不自然であったり装着時に違和感がある場合があることです。
歯科用のプラスチックであるレジンで土台（床）を作ります。保険診療のため治療費が安く、適用範囲は広くほとんどの症例に使用することが出来ます。デメリットは、入れ歯を支える金具が目立ってしまうこと、強度を確保するために土台の厚みを持たせることで使用時に違和感が出てしまうことです。
保険外診療の入れ歯は、費用は高額になりますが見た目が自然で装着時の違和感を少なくすることができます。
チタンで土台（床）を作ります。チタンは体の中に埋め込むことが出来るほど安全性の高い金属で、安心して長く使用できます。
コバルトクロムで土台（床）を作ります。コバルトクロムは義歯素材として長い歴史のある安心できる素材です。耐久性と快適性に優れており、金属床の中では比較的安価で製作できます。
樹脂で作られており、薄く軽く弾力感があるため装着時の違和感が少ないことが特徴です。金属を使わないので金属アレルギーの心配はありません。
